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小麦『粉』が消えたキッチン、それから。

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mamedeno

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この記事は約5分で読めます。

まめでのcafe店舗での話です。

まめでのcafeは、オープン当初より、

乳製品・卵・砂糖不使用、動物性食材不使用で

スイーツやランチを提供してきました。

コンセプトに小麦不使用とはうたっていなくて、

当初はスイーツは全て小麦粉を使った焼き菓子や

生菓子でした。

ランチも、ペンネやマカロニ、

車麩(小麦グルテン)フライにコロッケ、

揚げ物の衣は小麦粉、というように

小麦粉を普通に使っておりました。

しかし、今年2022年4月上旬より、小麦粉を使ったメニューが店頭から消えました。

この小麦粉は、2〜3年くらいかけて少しずつ、撤退したので、

不自由さや、大変さはそれほどなくやっております。

ないないづくしのまめでのに「無い」が一つ増え、

それはそれで、制約が増えると新たなメニューが浮かんだりするので面白かったりします。

経緯は、こちらに記しております。↓

↑前回も書きましたが、あくまでも、

「小麦粉」つまり小麦「粉」の使用が無くなったということであって、「小麦」の使用はあるということです。

たった一つ、お醤油のみ小麦を使っています。

それから、麦味噌(麦麹)は使っていませんが、

スイーツの甘みに米水飴を使用しておりまして、

これは『大麦麦芽』を使用しております。

ですから、『グルテンフリー』とはうたっておりません。

このたった一つ、小麦を使っているもの、

そのお醤油は、

奥出雲の井上醤油店さんの古式醤油です。

小麦を使わない、大豆醤油や、米醤油、雑穀醤油などに

変える方法もありますが、料理の味が変わってしまうので、

簡単には決断はできません。

私は、西日本の出身で、日常の醤油は薄口醤油という

環境で育ったため、たまり醤油のような、とっぷりコクのある

醤油が未だになれなくて、

この奥出雲の井上醤油店さんの古式醤油は、

「濃口」ではあるのですが、

名古屋の濃口醤油とは粘度や風味が違います。

濃い口と言いつつも、濃厚なエグ味はなく、

すっきりサラッとしていて旨味があります。

お客様の中には、当店のお料理を美味しいと思ってくださる方が

いらっしゃいますが、それは、野菜の力とこの醤油の

力だと思っています。

それでも、「良い野菜で、良い調味料を使ってみたけど、

同じような味にならない」とおっしゃるお客様がいました。

あとは、どのタイミングで調味料を入れるか、という

タイミングも味に影響するかと思います。

そんなことわかっているよ、という

ベテラン主婦の方もいらっしゃるでしょう。

ただ、無い無いづくしのベジクッキングは、

肉や魚を使った調理とは、すこーし違ったアプローチも

必要です。

ともすれば、あなたが不必要なものだと思っていたものが

大きなポイントになったりします。

あなたがいらないものだと思っていたものを、うまく活用すれば、野菜の旨味を存分に引き出し、美味しい料理ができると

思います。

ないないづくしでもお料理ができる!

そんなことも近い将来、提案していきたいなと思っております。