まめでのcafe店舗での話です。
まめでのcafeは、オープン当初より、
乳製品・卵・砂糖不使用、動物性食材不使用で
スイーツやランチを提供してきました。
コンセプトに小麦不使用とはうたっていなくて、
当初はスイーツは全て小麦粉を使った焼き菓子や
生菓子でした。
ランチも、ペンネやマカロニ、
車麩(小麦グルテン)フライにコロッケ、
揚げ物の衣は小麦粉、というように
小麦粉を普通に使っておりました。
しかし、今年2022年4月上旬より、小麦粉を使ったメニューが店頭から消えました。
この小麦粉は、2〜3年くらいかけて少しずつ、撤退したので、
不自由さや、大変さはそれほどなくやっております。
ないないづくしのまめでのに「無い」が一つ増え、
それはそれで、制約が増えると新たなメニューが浮かんだりするので面白かったりします。
経緯は、こちらに記しております。↓
↑前回も書きましたが、あくまでも、
「小麦粉」つまり小麦「粉」の使用が無くなったということであって、「小麦」の使用はあるということです。
たった一つ、お醤油のみ小麦を使っています。
それから、麦味噌(麦麹)は使っていませんが、
スイーツの甘みに米水飴を使用しておりまして、
これは『大麦麦芽』を使用しております。
ですから、『グルテンフリー』とはうたっておりません。
このたった一つ、小麦を使っているもの、
そのお醤油は、
奥出雲の井上醤油店さんの古式醤油です。
小麦を使わない、大豆醤油や、米醤油、雑穀醤油などに
変える方法もありますが、料理の味が変わってしまうので、
簡単には決断はできません。
私は、西日本の出身で、日常の醤油は薄口醤油という
環境で育ったため、たまり醤油のような、とっぷりコクのある
醤油が未だになれなくて、
この奥出雲の井上醤油店さんの古式醤油は、
「濃口」ではあるのですが、
名古屋の濃口醤油とは粘度や風味が違います。
濃い口と言いつつも、濃厚なエグ味はなく、
すっきりサラッとしていて旨味があります。
お客様の中には、当店のお料理を美味しいと思ってくださる方が
いらっしゃいますが、それは、野菜の力とこの醤油の
力だと思っています。
それでも、「良い野菜で、良い調味料を使ってみたけど、
同じような味にならない」とおっしゃるお客様がいました。
あとは、どのタイミングで調味料を入れるか、という
タイミングも味に影響するかと思います。
そんなことわかっているよ、という
ベテラン主婦の方もいらっしゃるでしょう。
ただ、無い無いづくしのベジクッキングは、
肉や魚を使った調理とは、すこーし違ったアプローチも
必要です。
ともすれば、あなたが不必要なものだと思っていたものが
大きなポイントになったりします。
あなたがいらないものだと思っていたものを、うまく活用すれば、野菜の旨味を存分に引き出し、美味しい料理ができると
思います。
ないないづくしでもお料理ができる!
そんなことも近い将来、提案していきたいなと思っております。