今しがた、バースデーケーキのご注文でいただいた質問をみなさまにもシェアしていただきたく、記しております。
お子様のバースデーケーキに、チョコケーキをご検討中のお客様からの質問でした。当店まめでののバースデーケーキのラインナップには、
『キャロブバナナデコレーションケーキ』
と言うものがございます。
既存のホールケーキのリストの中には、ココアやチョコクリームのケーキは載せておりません。
代わりにと言いますか、キャロブを使ったケーキがリストインしています。
ですから、
「ココアクリームとキャロブは見た目一緒だけど、何か違うんだろうか?」
と言う疑問が湧いてきます。
そしてお子様が召し上がるとなると、
「子供が食べて大丈夫なものなんだろうか?」
これは、よくいただく質問でして、もっと早くに公開すべきことの一つでした!
さて、前置きはこれくらいにして、
ココアとキャロブは、出来上がったスイーツが、本当によく似ています。
キャロブクリーム、キャロブのスポンジ。
まめでのの定番の焼き菓子で、『キャロブブラウニー』がありますので、キャロブを召し上がったことのあるお客様もいらっしゃるでしょう。
違いとして、どちらも植物性のものですが、別なものです。
ココアは、ご存知、カカオの種子(カカオ豆)を原料としています。
一方、キャロブは、イナゴ豆という豆の『鞘(さや)』の部分を使って作られています。
ココアは多少カフェインがあるのに対しまして、キャロブはノンカフェインです。
また、ココアは独特の苦味がありますが、キャロブは苦味はなく、ほんのり甘味があります。
どちらもパウダー状で、見た目もとてもよく似ていますが、
キャロブの方が、少しだけ白みがかっています。なので、よく似ていますが、スイーツを作る時に入れ間違えなくてすみます。
風味も、似てはいますが、同じではありません。
この風味の違いは、言葉ではなんと説明していいのか(笑
実際に召し上がっていただくのが一番わかりやすいです。
大人は結構、先入観でものを口に運びますので、ココアやチョコだと思って食べると少し風味が違うので、イメージとのギャップで「うわっ!」と驚かれて、残される方もいらっしゃいます。
その点、子供は先入観がなく、苦味もないので、おいしいと感じるお子様が多いです。と言いますか、「まずい!」と言った小さなお子様にまだお会いしておりません。
チョコ体験の豊富なちょっと大きなお子様になるとわかりませんが。。。
お子様のためにはどちらがいいか?ということになると、カフェインのこともありますが、それより、もっと知っていただきたいのは、
ココアは、苦味のせいで、プレーンのクリームやスポンジに比べて、どうしても甘味を感じにくくなります。
なので、一般店のスイーツでもおそらくそうだと推測しますが、何割増しか甘味を余分に入れることになります。
まめでのでも、ココアスイーツは、1〜2割甘味を増して作ります。
その点、キャロブは苦みがないのと、ほんのりキャロブ自体に甘味があるので、甘味を入れ足したりしなくて済みます。
故に、甘味をできるだけ控えた方がいいという観点からも、お子様に良いのはどっち?と聞かれたら「キャロブの方です」と答えることになります。
ただし、チョコ慣れした大きなお子様は、すでに先入観が確立していて、お気に召さない可能性はありますのでご注意ください(笑
キャロブについて、櫻井食品さんのサイトの記事を紹介しておきます。
https://www.sakuraifoods.com/know/knowledge/carob_powder.html
そうそう、
苦味によって甘みを感じにくい、と言うことに付随して、付け加えますと、これはよくあるリクエストで、
ココアや抹茶のホールケーキをご希望のお客様に結構多いのは、
「甘さ控えめにしてください」なんです。
実はこれ、店主がかなり悩むところなんです(苦笑
当店で作ったものを以前食べたことがあって、
その上での「もっと控えてください!」ならばレシピを調整すればいいのですが、
ほとんどの場合、よくよくお話を聞きますと、当店のココアやチョコ系は食べたことがなくておっしゃっているんです。
ほぼほぼ、砂糖を使った一般のスイーツのようです。
すると、砂糖不使用のまめでのレシピからさらに甘みを控えますと、苦味しかない残念な味になる可能性があるのです(苦笑
以前、修行させていただいた自然食のカフェで、
同僚の作った抹茶ケーキを食べたお客様が、「全然甘くないですね、残念です」と言って帰られたのが忘れられません。
後で一緒に味を再確認して、全く甘くなかったわけではありませんが、砂糖慣れしたお客様には苦味が勝って甘みが遠かったんだと思います。
私自身も、まだ修行もしていなかった昔、自然食カフェの抹茶ムースを食べて、「なんだこれ!?」と思ったことがあります。確かに「残念」な気持ちになりました。
ですから、苦味のあるココアや抹茶は、甘みが多めに入れてあるとすれば、
一般のスイーツは、砂糖の強い甘味と苦味とで、自然派の方には
きつい味の印象があるのではないかと思います。
ですから先のリクエストのように、
「甘さ控えめにしてください」
となるのかなあと推測しています。
いかがでしょうか。。。
そう、まめでの で、ココアやチョコ、抹茶スイーツをあまり作らない理由の一つは、
より甘みを多く使ったスイーツになるから。
です。
それ以外の理由は、また機会がやってきましたら^^
では今日はこの辺で失礼します。
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